お葬式の前に
考えておきたいこと
家族葬って?
お葬式
一生に一回誰にでも訪れる避けることのできない事実です。大切なのは「その人らしい」葬儀であることです。
少人数による家族葬の形態が増えています。ご遺族の意向に沿って静かに故人を送ることができる特徴がある一方、いろいろ問題点も抱えた家族葬の両面をご案内いたします。
家族葬の背景と内容
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首都圏の社会環境からうまれた家族葬
「家族葬」という言葉が登場したのは、ここ10年ほどの間と言われています。始まりは首都圏とされマスコミなどで取り上げられるようになって、各地に広まっていったようです。 背景には平均寿命が延び超々高齢化社会の到来で亡くなる方が高齢化したこと(2019年日本人の平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳)、加えて高度成長期に各地から首都圏に流入してきた方々の葬儀時、出身地の親族も代替わりするなどして関係性が薄れた結果、身近な方々だけでの葬儀となりました。 又会葬者の人数も、喪主が社会の第一線から退く年齢となり、喪主関連の会葬者が激減しているのも、少人数葬儀に起因しています。
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ポイントはその人らしい葬儀
ただ「家族葬」という言葉は知られてきたものの、その内容の捉え方は人によって様々です。
「近しい身内だけで行う葬儀」
「故人や遺族の意見を反映した葬儀」
「形式やしきたりにこだわらない葬儀」
などの概念となっています。
家族葬には特定のカタチがあるわけではありません。
又近親者のみを招いた場合、親戚やご近所との付き合いを大切にされている地域・場合ではトラブルになる可能性もあります。そうしたことも踏まえ「その人らしい葬儀」とは何かを考えて葬儀の内容を決めることが大切です。 葬儀屋に納得のいくまでご相談されるのも一つです。
家族葬を行う場合には
考えておきたいこと
家族葬の一般的な認識は「近しい身内だけで行う葬儀」というイメージで定着しています。近しい身内だけで葬儀を行う場合の留意点を考えてみましょう。
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葬儀をどの範囲まで知らせるか?
どの範囲までの親族・知人・友人に知らせ、参列してもらうかを決めておきます。(難しいなら一般葬に切り替えるのも一つの方法です。)
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宗教形式をどうするか?
・仏式で行う。
・無宗教で行う。
・菩提寺はあるか。
・納骨は。
いずれも十分に相談検討することが必要です。 -
葬儀社をどうするか?
あらかじめ、葬儀社や大まかな予算を予測してみましょう。葬儀社の情報等はネット検索が便利です。
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近所・隣組へどう知らせるか?
先ず葬儀社に相談しましょう。お知らせする場合は簡潔に分かりやすくいたします。
又、個人の遺志であると言う説明もポイントになります。
※新しいスタイルの家族葬ですが、後々まで気持ちを引きずることのないように、心残りのない葬儀を行うことが最も大切です。
家族葬のプランと進め方
家族葬の内容と流れは一般的な葬儀とほとんど同じです。
葬儀費用は
・葬儀社への支払い
・おもてなし費用(返礼品・飲食費用)
・宗教費用(お布施など)
などとなります。
近しい身内だけで行う家族葬の場合、飲食や返礼品に掛る費用は抑えられますが、逆に香典が少額となり持ち出し分が多くなることもあります。
又、葬儀社への支払いは予算・プラン等内容によって異なります。家族や葬儀社ともよく相談して内容を決めましょう。